「給率は60%くらいを目指してね」
面接でこう言われたとき、60%は高いほうがいいのか、低いほうがいいのか、すぐに答えられるでしょうか。
実はこれ、店によって答えが逆になります。給率という言葉には、向きが反対の2つの使い方があるからです。先にその話をしてから、計算式と目安を書きます。
給率とは
一般的な意味では、キャストの給料が、売上の何%にあたるかを示す割合です。
給率 = 給料 ÷ 売上 × 100
| 給率 | 意味 |
|---|---|
| 100% | 給料と売上が同じ額 |
| 100%未満 | 売上のほうが多い。店にとって黒字 |
| 100%を超える | 給料のほうが多い。店にとって赤字 |
数字が小さいほど、店からの評価が高い、と覚えてください。
計算の例
給料40万円、売上(小計)100万円なら、
40万円 ÷ 100万円 × 100 = 給率40%
売上の4割を給料として受け取っている、という意味です。店から見ると、残りの6割で経費をまかなえる、優秀な数字です。
逆に、給料60万円で売上50万円なら給率120%。給料のほうが多いので、店から見ると赤字になります。
時給キープ・ダウンの目安
以下は、給率の解説記事などで紹介されている一般的な目安です。基準は店ごとに違います。
| 給率 | 達成率 | 目安 |
|---|---|---|
| 10〜40% | 250%以上 | 非常に優秀。時給アップの可能性が大きい |
| 50〜80% | 125〜200% | 時給をキープしている人が多いライン |
| 90〜100% | 100〜111% | 時給ダウンの危険がある |
| 100%超 | 100%未満 | 時給ダウンの候補。バック率やシフトの調整が入る |
入店したら、まず100%を切ることが最初の目標になります。60%を切ると店のエース級、80%をボーダーにしている店がある、という説明もよく見かけます。
達成率との関係
給率と達成率は、同じものを逆から見た数字です。
達成率 = 売上 ÷ 給料 × 100
給率50%は達成率200%、給率80%は達成率125%です。給率は小さいほど良く、達成率は大きいほど良い。
面接でどちらの言葉が出ても、上の表で読み替えられます。<a href="blog-tasseiritsu.html">達成率の記事</a>で、実際の使われ方を詳しく書いています。
注意:「給率」を逆の意味で使う店があります
ここがこの記事でいちばん伝えたいことです。
給率を「売上に掛けて給料を出す歩合率」として説明している求人サイトもあります。大阪の求人サイトでも、この意味で解説している例があります。
給料 = 売上 × 給率
この意味だと、たとえば「給率50%」は「売上の50%があなたの給料になる」という約束です。数字が大きいほどキャストの取り分が多いことになります。
| 評価指標としての給率 | 歩合率としての給率 | |
|---|---|---|
| 計算 | 給料 ÷ 売上 | 給料 = 売上 × 給率 |
| 決まり方 | 時給で働いた結果として出る | 店が先に決めておく |
| 数字が大きいと | 評価が下がる | 取り分が増える |
| 「60%を目指して」の意味 | 60%以下に下げてほしい | (この言い方はしない) |
同じ「給率60%」でも、キャストにとって良い意味と悪い意味の両方がありえるということです。
見分け方
面接で、この2つを聞いてください。
「給率は、給料を売上で割った数字ですか。それとも売上に掛ける率ですか」 「数字は高いほうがいいですか、低いほうがいいですか」
この2つで、どちらの意味か分かります。聞きにくければ、同行するときに私から聞きます。
「売上」に何が入るか
給率の計算に使う売上も、店によって違います。
- 小計(消費税とサービス料を除いた額)で計算する店が多い
- 総売上で計算する店もある
- 一部の売上(ボトルキープなど)を外す店もある
小計と総売上では、同じ働きでも給率が大きく変わります。どちらで計算するかは、必ず確認してください。
給率制が向いている人、向いていない人
向いている人
- すでにお客様を持っていて、売上を作れる方
- 数字で評価されるほうが頑張れる方
- 移籍で、前の店の売上実績がある方
向いていない人
- 未経験で、まだお客様がいない方
- 数字のプレッシャーで消耗しやすい方
未経験の方は、保証期間がどれだけあるかを最優先で確認してください。保証期間中は時給が固定されていることが多く、その間にお客様を作れるかどうかが勝負になります。<a href="blog-shimei-kaiwa.html">指名の記事</a>に、2回目を作る方法を書いています。
面接で確認すること
- 給率は「給料÷売上」か、「売上に掛ける率」か
- 数字は高いほうが良いのか、低いほうが良いのか
- 何%で時給が上がり、何%で下がるか
- 売上は小計か、総売上か
- 保証期間はいつまでか。見直しは当月か翌月か
よくある質問
キャバクラの給率の計算式は?
一般的には「給料÷売上×100」です。給料40万円で売上100万円なら給率40%。数字が小さいほど、店からの評価が高くなります。ただし「売上×給率=給料」という歩合率の意味で使う店もあるため、面接で計算式を確認してください。
給率は何%なら良いですか?
一般的な目安として、50〜80%が時給をキープできるライン、40%以下なら非常に優秀、100%を超えると時給ダウンの候補とされます。基準は店ごとに違います。
給率と達成率の違いは?
同じものを逆から見た数字です。給率は「給料÷売上」で小さいほど良く、達成率は「売上÷給料」で大きいほど良い。給率50%は達成率200%にあたります。
給率と分配率は同じですか?
関西では、給率とほぼ同じ意味で分配率という言葉が使われることがあります。ただし給率と同じように計算の向きが店によって違う可能性があるので、どちらの言葉でも「何を何で割るか」を確認してください。
未経験でも給率制の店で働けますか?
働けます。ただし入店直後はお客様がいないため、給率は高く(悪く)なりがちです。保証期間の長さと、保証が切れたあとの見直しの基準を、入店前に必ず確認してください。
まとめ
- 給率 = 給料 ÷ 売上 × 100。小さいほど評価が高い
- 50〜80%が時給キープの目安。100%超は時給ダウンの候補
- 達成率の逆。給率50% = 達成率200%
- 「売上に掛ける歩合率」の意味で使う店もある。その場合は大きいほど取り分が多い
- 面接では計算式と、高いほうが良いのか低いほうが良いのかを必ず聞く
- 売上が小計か総売上かでも数字が変わる
提示された給与の条件をそのまま公式LINEに送ってもらえれば、どこを確認すべきかをお伝えします。当スカウトを経由していない方の相談も受けています。
<a href="blog-tasseiritsu.html">達成率とは</a>/<a href="blog-bunpairitsu.html">分配率とは</a>/<a href="blog-taiki-cut.html">待機カットとは</a>/<a href="blog-kyujin-jouken-uso.html">求人サイトの条件に騙されるな</a>/<a href="shops.html">取扱店舗の一覧</a>
給率達成率分配率給料システム時給キャバクラ面接